論理的文章表現
文章に採用する具体例にモレ、ダブりをなくそう!
文章における具体例(実例、実験例、統計データなどを含む)は読み手とイメージを共有し、読み手に議論の内容を促進するために不可欠な要素だと言っていい。
その具体例選定のバランス次第では両極端な結果を招くので注意が必要だ。その選定がバランスよく行われれば、説得力が増し、議論にも信頼性を付与できる。その逆であれば自分の都合のいい例を引っ張り出して無理矢理仮説をサポートしようとしている、といった印象を与えかねない。
齋藤孝はそういった場面で、「できるだけ離れていて重ならない」、距離の遠い、関係性や関連性を見つけにくいものをあえて選ぶべきだと示唆している。そうすると、つながりやそれに共通する筋のようなものが簡単には見えにくくなる。それゆえ書き手はより深いレベルで論理的つながりを考察する必要が出てくるからだ。そこにつながりや筋を見いだして明確に説明できたときに、オリジナルの分析力や洞察力を発揮することで、読み手に多少の驚きを与えつつも、納得感を与えることができるからだ。
報告書作成の即戦力 → 5W3H
上司やプロジェクト担当者に結果や進行状況などを口頭で報告をしたり、報告書を作成して提出する必要が出てくる場面は決して少なくない。
報告は事実を過不足なく伝える必要がある。報告を受ける者が正しい判断ができるよう、客観的な事実を整理して伝えるのが報告者の責務だ。
しかしながら、報告のためのフレームワーク(枠組み)を自分できちんと持っていないと、プラス材料を大きく、マイナス材料を小さく伝えてしまったり、必要な情報を報告し忘れたりということが起こる。結果、報告を受けた上司や担当者の判断ミスにつながってしまう。それが報告ミスの怖いところだ。
フレームワークを持ってさえいれば、それに情報をあてはめてチェックしていくだけで、自分の思考の整理をしつつ報告内容をチェックすることができる。
「仮説」を立てる習慣を! ―文章表現を苦痛や苦手にしないために―
仮説を立てておくと、文章を書いていく作業がかなり効率的になる。仮説とは簡単に言えば「仮の結論」のことである。なぜなら、執筆段階における、ロードマップや航海図の役割を仮説が果たしてくれるからだ。
地図が可能にするもの
知らない土地を訪れたとき、その土地をカバーした地図というものは非常に心強い存在だ。
住宅地図の調査員のアルバイトを高校時代にしていたことがある。主な仕事は、見知らぬ土地の地図を渡されて、その土地に建っている住宅の世帯主を一軒一軒確認していくことだった。
はじめて足を踏み入れる土地でも、地図が手元にあれば、このエリアを効率的に歩いてまわるには、このルートをたどればいいな、ということをイメージすることができる。
文章の切り口を明確化するための3つのポイント
上の図は、樋口裕一が提唱しているいわゆる3WHATというものを僕なりに作図したものだ。
