読書と出版
内田樹『下流志向』
講談社 (2007/01/31)
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自己悶着
市場経済という文脈の外で考えるのが良いのかな。。。
興味深い仮説
消費主義的なイデオロギーが社会に広く浸透しただけでなく、子供の成長過程にも早くから入り込んでいる。
そこを出発点にして、現代社会の若者に見られる二つの逃走、「学びからの逃走」「労働からの逃走」を大胆かつ説得力を持って分析している。
かつては、家庭内の一員として家事の一端を担って幼いうちから自らを生活主体もしくは労働主体として位置づけることが一般的だった。しかしながら家庭内労働が消滅したことで、店でお金を払って商品やサービスを受け取る消費者として主体を確立するケースの方が一般的となった。
パオロ・マッツァリーノ著『つっこみ力』
パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』を読んだ。メディア・リテラシーの批判は減点法だが、つっこみ力は批判するだけでなく「わかりやすさ」や「おもしろさ」といった他者に共感可能な付加価値をつくるというのがなかなか独創的な指摘だ。
筑摩書房 (2007/02/06)
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投稿論文の学術誌受理を目指している、あなたにも
つっこみ力は、愛と勇気とお笑いの三つの柱で構成されている
納得。著者名パオロ・マッツァリーノから、筆者を不覚にもイタリア人かと一瞬思ってしまった。しかしながら、文章を読み進めていくと生粋の日本人でしかかけない内容だ。さらにプロフィールのいい加減さから日本人がイタリア人名で遊んでいるのだと確信する。
ペンネームもこのくらい思い切ったものだと、意外性があって楽しめるかもしれない。自分でも、謎の外国人みたいなペンネームで本を出してみるのは面白いかもな、などと思う。その時の名前は……秘密にしておこう。
報道写真と対外宣伝
日本経済評論社 (2007/01)
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大学院の後輩で、僕が所属する芸術メディア研究会のメンバーである柴岡信一郎氏(芸術博士)が博士論文を土台にした著書を出版しました。写真資料をふんだんに用いて多角的に対外宣伝のありかたについて分析がなされて興味深い内容となっています。
佐々木俊尚著『グーグル』
文藝春秋 (2006/04)
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googleという灯台がwebの海で光を照らす
確かにグーグルのことを中心に書いていたが
既存システムの凄まじい破壊と再構築また、googleが今後のインターネットだけでなく、あらゆるネットワーク環境において大きな影響力を現在発揮していて、それがさらに強まることと、その功罪、つまり光と影についてバランスよく説明されている。
googleは、圧倒的なデータベースの充実により、政府や国際機関を凌駕するような巨大な権力を持つ存在になりつつある。
筆者は終盤で、デイヴィッド・ライアン教授による監視社会モデルの変遷を紹介している。
ビッグブラザー・モデル(イギリスの社会小説家ジョージ・オーウェルが『1984』の中で示したような国家による監視・統制社会モデル)
↓
パノプティコン・モデル(フランスの哲学者ミシェル・フーコーによって提示されたシステムによる自発的服従作用モデル。パノプティコンはジェレミー・ベンサムが考案した監視塔を中心に囚人棟を配置し、いわゆる一望監視を可能にした刑務所施設の名称)
『ニチゲー力』
三修社 (2006/07)
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勤務先の上司の山下聖美さんが『ニチゲー力(にちげーりょく)』を出版した。
僕も卒業し、現在の勤務先でもある日本大学芸術学部。
いわゆる「日芸」が芸能人・クリエイター・ジャーナリストそして芸術家を多数輩出していることはよく知られているし、メディアでもささやかれている。
しかしながら、真っ正面からその内実に迫り、一冊の本にしたのは本書が初めてのはず。
クリエイティブ・コモンズの精神を知る -『FREE CULTURE』-
ローレンス・レッシグ 著 『FREE CULTURE』(翔泳社、2004年)読了。『FREE CULTURE』はレッシグの『CODE』 、 『コモンズ』に続く三作目の邦訳本。 拡大する著作権の範囲と延長されるその期間が、文化やアイデアの発展や伝播の足枷となりうるのかを具体的に論じている。
ブログを閲覧したり、自分のブログを更新している人ならば、クリエイティブ・コモンズのバナーやライセンス表示を目にしたことがあるだろう。
僕自身もその存在は知っていたが、これまでもクリエイティブ・コモンズのライセンスを自分のブログ上で表示したり非表示にしたりと実に気まぐれなつきあい方をしてきた。それは、このライセンスの背景や具体的な意義がわからなかったからだ。ただ、ずっと気にはなっていた。そして、とうとうこの本を手に取ったわけだ。
『ブドウ畑で長靴をはいて』
ひょんなことからワインの世界にのめり込み、ワイン教室を主催、フレンチ・レストランを経営しただけでは飽きたらず、フランス現地でワイン作りをはじめてしまった筆者の奮闘記。
自然派ワインが流行の兆しを見せているが、自然派ワイン農家の人々の苦労やこだわりは消費者である私たちにはなかなか見えにくい。本書では筆者、新井順子さんがフランス現地のブドウ畑を買い取るところから、苦労してブドウからワインを生み出していく過程が実にいきいきと描かれている。ワインに関しては素人の人間でも思わず先を急いで読んでしまうような楽しい語りくちになっているだけでなく、ワイン醸造の過程やワインの味を生み出す上での工夫なども惜しげもなく語られている。楽しみながらワイン周辺の生きた知識を手に入れる事が出来る一冊だ。
ワイン作りの世界は、僕が想像していたよりもかなり奥深いようだ。
ネットの「こちら側」と「あちら側」-『ウェブ進化論』を読んで-
梅田 望夫著『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』ちくま新書、2006年)を読んだ。 インターネット周辺の文化やビジネスに関して実に啓蒙的な内容である。知の世界を再編しようというグーグルの野望、ロングテールとWEB2.0、オープンソースの可能性と課題などが実例を交えてわかりやすく語られている。
もっとも僕が興味深く読んだのは、ネットの「こちら側」と「あちら側」に関する議論だ。ネットの「こちら側」とはそれぞれのPCやハードディスクに依存する固有のスペースで、「あちら側」とはインターネット上のサーバー内にあるスペースのことを指している。
メールの管理の仕方が現時点では一番わかりやすい例だろう。あなたがOUTLOOKなどのメールソフトを使用して自宅PCや職場でのPCでメールを送受信しているのなら、それはメールをネットの「こちら側」で管理していることになる。その一方で、yahooやgmailなどの各種ポータルサイトなどが提供するWEBメールを使用している、つまりブラウザ上でメールを送受信しているのならネットの「あちら側」でメールを管理していることになる。
[新訳]経験経済
絶版となっていて手に入らなかった『経験経済』に新訳版が出たので購入し、早速読んでみた。
産業構造の移行が農業→産業→サービス→経験といった形で説明されている部分にはそれほど目新しさはないかもしれない。
しかし、ここではその次の段階の現状や可能性について議論されている点が特筆に値すべきだ。本書のタイトルにもなっている「経験経済」の代表格はやはりディズニー・ランドであろう。作り込まれたテーマパーク、非日常的な娯楽体験は経験的満足と思い出をもたらす。
しかしながら、それはやはり一過性のものにすぎない。その次に人が求めるのは一過性ではなく持続する変化だという。例えば、家のリフォームや美容整形などのテレビ番組が最近よく放送され、人気もあるようだ。どちらも一過性の変化や経験ではなく、モノで言えば改造、人で言えば変身に近い。こういったニーズに答えていくことがビジネス的に重要になってくると、著者であるパインとギルモアは指摘する。
失敗学のすすめ

この本、 『失敗学のすすめ』(畑村 洋太郎著、講談社、2000年)の存在を知っている人は多いはずだ。雑誌やテレビなどに何度も紹介されたし、日本テレビの「世界で一番受けたい授業」に著者本人も登場していた。
失敗から学ぶことの重要性はいろんなところで強調されている。失敗を教訓として次に生かしなさい、くらいのことならばわざわざ本を読まなくともわかっていると人は思うだろう。しかし、畑村氏は失敗を正面から受け止め、そこから学んだことを共有するだけでなく知識化する重要性を説く。それは、本のタイトルにもなっている「失敗学」にふさわしい内容になっている。
自己資金なしで著書出版
本日付の日経新聞を読んでいたら、学校アルバムのマツモトが自己資金がなくても著書を出版できるけサービス ホンニナル出版 を始めたという記事が掲載されていた。これはpdfなどの電子ブック形式ではなく、サイト閲覧者から注文を受け製本して宅配するので実際の書籍の形式をとる。
大手取り次ぎを通して販売するわけではないので、流通経路は限定されるものの、販売手数料と製本費以外は著者が受け取ることもできる。ニーズのある内容ならば、利益をあげることもできるわけだ。
とはいえ、本当に本を刊行するならば、やはり大手取り次ぎを通して販売するのが普通だろう。ただ、それなりに費用がかかるものである。 マツモトの提供するサービスならば、自己資金がなくともとりあえずノーリスクで本の発売・販売までできるわけだ。そのと意味ではなかなか面白い出版サービスだと思う。
「江古田文学」60号

「江古田文学」60号「しりあがり寿」特集が全国書店にて発売になりました。
豪華執筆陣によるしりあがり論、しりあがり寿本人による書き下ろしイラストなどなど目玉満載!
お問い合わせ・・・江古田文学会 03-5995-8255
「文化考現論」と題して僕も新連載をスタートさせました。また、「しりあがり寿」特集に記事を一本書いています。
普段は文芸雑誌コーナーにおいてある「江古田文学」。
今回は「しりあがり寿」特集ということで書店のコミックコーナーなどからも
注文があり、いつもと違う場所で「江古田文学」を見つけることになるかもしれません。
『行列のできるメルマガ作成入門』
高橋浩子『行列のできるメルマガ作成入門』(翔泳社、2004)を読んだ。
メール・マガジン、メルマガ(以降メルマガに統一)はいわゆる電子メールの登場から、比較的時間を待たずして現れた印象がある。かつてはいくつか購読していたし、なかなか興味深く読んでいたものもあったはずだ。しかし、アドレス変更の旅をさまざまな理由で続けているうちにまったく購読しなくなった。そして、そのことさえほとんど意識していなかった。メルマガは自分でほとんど触れてもいないし、まったく活用していないメディアとなっていた。
とはいえメルマガ登場から十年以上が経っている。僕自身がかつてメルマガを購読していたときとはおそらくそのメディア状況は大きな変化を遂げているだろう。そこで、メルマガをメディアとして積極的に活用する上での指南書のようなこの本を通して概括的にメルマガの今、メルマガのメディア状況を覗いてみようというのがこの本を手に取ったきっかけだった。
『下流社会』
日本社会の若者世代の生態の二極化をさまざまな形で浮き上がらせる内容である。特に僕自身が属している団塊ジュニア世代(1970年代前半の第二次ベビーブーム世代)をその主な分析・検討の対象としていて非常に興味深く読んだ。
これまで、日本国民のほとんどは自分が「中流」だという風に認識していたと言われている。こういった、中流意識を持つ人口が若年層を中心に減り始め、自分を「中の下」もしくは「下」と見なすような人々が若年層を中心に急速に増加している。こういった見方をさまざまな切り口から本書は論じ、その要因の仮説・検証も行っている。
『週末ライターで稼ぐ』
新井イッセー著『週末ライターで稼ぐ』(雷鳥社 2004年)を読んだ。
表題の通り週末ライターになりたいという気持ちはさらさらないが、フリーライターの生態やその視点を通して出版業界の裏側をちょっと覗いてみようというくらいの気持ちからこの本を手に取った。フリーランスのライターから見た業界事情が描かれていたのは期待通りだった。文章を書くための補助業務のような形で資料やデータを集めるデータマンといった人々が存在することはこの本を読んで初めて知った。
フリーライターは自分で企画を売り込むこともある。筆者によれば、売れる企画を作る上で3つのTを意識することがポイントだそうだ。
タイトル(表題)、
ターゲット(読者層)、
タイミング(発行時期)。
『芸術・メディアの視座』刊行
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『芸術・メディアの視座 映像と音楽を学ぶ人へのアート・スタディーズ』(芸術メディア研究会編・タイケン)が刊行されました。執筆陣には僕も名を連ねています。またオビのデザインも担当しました。
写真・映画・音楽・マルチメディアといった芸術メディア分野を章ごとに大きく分けてカバーした内容。僕は映画分野の担当の一人として「ポピュラー映画の文化政治学 カルチュラル・スタディーズの視点」というタイトルで書いています。
「劇的(ドラマティック)」に「色」で売れ!
そういったことは頭ではわかっていても、漠然と色を用いていることが多かった。もちろん、色彩心理学といったところからきちんと構えて勉強することもできるはずだが、そこまで包括的な知識を今の段階では必要としていない、という僕のような人間には、藤村 正宏 (著) 『「劇的(ドラマティック)」に「色」で売れ!』はぴったりの本だ。
マーケティング的な視点で成果を上げることにフォーカスしているぶん、話が具体的でわかりやすい。巻頭と巻末にカラー写真などの実例もふんだんに使われているので、確認しながら読み進めることもできる。
3秒でお客をつかむホームページの作り方
しかし、このページ以外にも主にブログ・ベースのホーム・ページを仕事でつくったり、デザイン・運営などを担当している関係で時々アドバイスを求められることがある。そういった場面で、より的確にアドバイスできるよう、参考に目を通してみたのだった。
『ブランド戦国時代』
理論的な側面からは語られていないが、実利的にプラクティカルに彼らがどういったことに配慮しながらブランド構築を行っているかが明瞭にわかる内容になっている。読み物としてもなかなか面白く仕上がっていると思う。
以下は、自分用のメモで、一部本文を書き出したり、手短にまとめたりしたもの。
近刊予定の共著について
近刊予定の共著についてお知らせします。
現在、共著者同士の文献表記の統一作業などを進めていて、出版準備はほぼ最終段階にさしかかろうとしています。
ヒトラー暗殺計画とスパイ戦争
ジョン H.ウォラー (著), 今泉 菊雄 (翻訳)
単行本: 701 p ; サイズ(cm): 20
出版社: 鳥影社 ; ISBN: 4886298834 ; (2005/01)
出版社の方に、訳者あとがきに僕の名前への言及があるということで送っていただいた。
微力ながら協力させていただいた本なので少しでも売れてほしいと思う。
『伊那谷少年記』
勤務先の大学の講師である下原敏彦先生から直接いただいた『伊那谷少年記』を読んだ。
あとがきに著者の実体験がこの作品の下敷きとなっていると書いてある。確かに、野生のフクロウの子供を拾って育てたエピソードなどは実体験がなければ、これほど活き活きと描写できないはずだ。
『罪なき囚人たち』
ロジャー ダニエルズ 『罪なき囚人たち―第2次大戦下の日系アメリカ人』(川口博久訳、南雲堂、1997)
筆者のロジャー・ダニエルズはシンシナティ大学のアメリカ史の教授で日系アメリカ人関係の著書が複数あり、本書もその中の一つである。
この本で貫かれている問題意識は、第二次大戦下のアメリカで日系アメリカ人の強制収容がなぜ起こったのか、というものだ。その点を多角的な視野から簡潔だが丁寧に検討している。
中原中也賞
新鮮で優れた現代詩集に贈られる第9回中原中也賞(山口市主催)の選考会が21日、早世した叙情詩人・中原中也(1907~37)の出身地・山口市であり、埼玉県所沢市けやき台1丁目の日本大芸術学部1年、久谷雉さん(19)=本名・尾高悠一=の「昼も夜も」(ミッドナイト・プレス)が選ばれた。
全国から303詩集の応募と推薦があった。受賞作について、選考委員代表の詩人中村稔さんは「現代の若者のエロチシズムや孤独感が実に見事に表現されている」と講評した。賞の贈呈式は4月29日、山口市である。
僕は詩は本当に限定された詩人の作品を時たま読むくらいでほとんどわからないのだが、就職先の学生に関する内容なのでメモ代わりにエントリー。
Newnovelist
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知り合いのところにいったときに、なんだか気になるパッケージがあったので尋ねてみると、小説を書くためのソフトウェアだという。ソフト名はNewnovelist。
面白そうなので試してみた。主人公の名前を決め、物語のジャンルを決める。その度に「物語の舞台というのはこれこれこういう点で重要なのです」といったメッセージが表れてくる。
主人公、主人公の補助者、ライバルの補助者、ヒロイン...舞台、時代、いろいろな質問に答えていく。その中で漠然としていた物語のイメージが具体的になってくる仕組みになっている。
大百科という言葉に弱かった
僕の場合、けっこう環境的に恵まれていたと思うのだが、高校二年生くらいまで本に関してはほとんど無制限に両親にお金を出してもらっていた(一回一回はたいしたことはないが、合計すると結構な額になっていると思う)。
昔からわりと出かけたがらないタイプだったが(近所の友達と遊んでいる方が楽しかった)、「本を買ってやろう」といわれるといつもノコノコついていった。 幼稚園に上がった頃は、『昆虫大百科』『動物大百科』『ウルトラマン大百科』など、どうも大百科という言葉に弱かったらしく、子供にしては厚めの本が小さな本棚には並んでいた。ともかく何でも詰まっているというお得感が幼心に芽生えていた(?)のだろう。
読書歴初期の記憶
僕の読書に関する記憶は、一ヶ月に一冊家に送られてきた『世界名作児童文学全集』から始まっている。両親が僕のために定期購読してくれたのである。
高校時代の何かの機会に棚から取り出して眺めてみたことがあるが、装丁から各ページの紙の質、挿し絵までなかなか立派なものだった。
この中にはグリム童話もあったし、アフリカでの黄熱病の恐怖を軸とした物語も収録されていた。数ある物語の中で一番のお気に入りは『長靴を履いた猫』であった。この作品は、一番初期の段階で僕にエンターテイメントとしての読書という存在をもっとも強く僕に印象づけたものだと思われる。
Dave Barry Does Japan
Dave Barry"Dave Barry Does Japan" (Ballantine Books, 1993)
ピューリッツァー賞受賞のユーモア作家デイヴ・バリーが家族をともなって日本に三週間滞在したときの経験を中心に書いている。
その多くは、外国の知り合いが日本を訪ねたときにだいたい口にすることとそんなに変わらない。しかし、その描き方がすごく笑わせてくれる。
もちろん、彼なりの気の利いた洞察もあちこちにある。ともかく肩のこらない日本文化論として読むことができる。
また、シンプルでわかりやすい英語なので、ちょっと英語を囓った人ならそんなに苦労せずに読めるだろうと思う。楽しみながら英語を学びたいという人にもお勧めできるかもしれない。
『文化と芸術表象』
『文化と芸術表象』渡邉守章・渡邉保・浅田彰(放送大学教育振興会,2002)
表象文化研究を扱った本でバランスのいいものが日本に初めて現れた、と言っていい。表象文化研究という概念が日本に入ってきてから、まだまだ日は浅いと言っていい。欧米においては、表象を扱った本はかなり出まわっている感があるが、日本ではまだまだ数が少ない。
Search Inside the Book
オンライン小売大手の米Amazon.comは23日(米国時間)、同社のオンライン店舗で販売する数千冊の書籍について、全ページを検索できる新サービス、「Search Inside the Book」を発表した。
DTP業界標準の行方
「世界初の“完全DTP”の文芸雑誌」
ARTIFACT -人工事実- より
9月5日に発売予定の雑誌「ファウスト」(講談社)のメールマガジンファウスト3号を読んだら「本物のDTP」と書いてあって、首をひねっていたんですが、その後情報収集してなんとなく理解。
フライヤーに「最新の技術で実現した、世界初の“完全DTP”による美しく読みやすい文芸雑誌」と書いてあったので、文芸誌の世界ではDTPを使うこと自体が売りになるという世界みたいです。自分の知っている世界と全然違うのでよくわかりませんでした。
で、メールマガジンの1号を人から転送してもらって読んだら、Mac OS X InDesignで作るそうです。確かに最新技術だ。
僕が卒業し、先日までTA(ティーチング・アシスタント)を務めていた日本大学芸術学部文芸学科にはDTP実習という授業がある。今はQuark Xpress+Macという出版界における業界標準がちょうど移り変わる時期に当たり、設備投資の関連でさまざまな議論が先生方の間でなされている。 この記事を見る限り、InDesignは現実的な選択肢の一つのようである。
多摩テック
ほとんどすべてのアトラクションを制覇した後、園内の温泉に入ってリラックス。その後、新宿まで中央線で戻ってインド料理屋で夕食をとってから別れた。
なんだかんだで、この7月に誕生日を迎える僕も含めて、みんな30歳である。高校一年からのつき合いだから、もう15年になる。時の流れるのは早い。
『闇の王子ディズニー』
マーク・エリオット『闇の王子ディズニー(上・下)』(古賀林幸訳、草思社、1994)
ディズニーの生涯を活き活きと描いている。ディズニー社やウォルトの遺族たちの許可と協力を得ていない珍しい本だが、だからこその内容がふんだんに盛りこまれている。この本を読むとウォルトが気分屋で独裁者、ミッキーマウスの生みの親は彼ではなくて仕事仲間のアブ・アイワークスだったことなどがわかる。
『偽装するニッポン』
ディズニーランドが日本に持ち込んだポストモダン的な仮構世界。それは、ディズニーランドの閉鎖された環境では、それなりの統一性や総合性を形作っているように見える。
『ウェブデザイナーになってよかった』
堀田里佳『ウェブデザイナーになってよかった』(エムディエヌコーポレーション,2002)を読んだ。

できるだけ乱読することを自分に課しているので、その一環としての読書。別にウェブデザイナーになろうという野望を持っているわけではないが、近所の図書館で目について面白そうだったので借りて読んでみた。
著者個人の経験を語ることで、ウェブデザイナーにこれから実際になろうとしている人にとっても有用な情報をするような配慮がなされている本である。またウェブ草創期のインターネット・サイトのデザイン状況の変遷に興味がある人にも面白い内容だと思う。個人的には、情報をデザインする上での心構えやユーザビリティに関する具体的な内容がおおいに参考になった。




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