2003年6月アーカイブ

   
左からペラソヴィッチ、浅見、上野氏
   
 第一回「CULTURAL TYPHOON」の二日目。午前中のセッションで僕が参加したのは「テレビ・ジャンルにおけるリアリティの研究」と題する分科会。内容としては、日本のテレビにおけるクイズ形式の草創期と形式の変遷。次に、メディアにおけるリアリティの問題を社会学者の方が、自分の視点から問題提起。最後に、クイズミリオネアに見られるグローバルな展開と、地域でのローカリゼーションのありよう。つまり、グローカルなレベルでの議論だが、これは研究プロジェクトと立ち上げるので参加者を募ります、という内容だった。

早稲田大学、教育学部棟で行われている第一回「CULTURAL TYPHOON」の一日目。午前中のセッションの途中から参加。「カルチュラル・タイフーン」は、カルチュラル・スタディーズや文化研究に興味を持つ人々のために開かれたイヴェント。分科会ごとの研究発表会が基本だが、大きな会場はシンポジウム的な形式をとっていたり、夜には学会でよくある懇親会ならぬパーティーがある。

CSについて

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 此経教授の学部生のゼミの一つで、40分くらい時間をいただいて「カルチュラル・スタディーズについて」というトピックで話をさせてもらった。学部一年生のゼミで、カルチュラル・スタディーズという言葉を知らない学生もいるので、CSの基本的なコンセプトの説明をしつつ、興味を少しでも持ってもらうことが目標。サブカルチャー、ポピュラー・カルチャーに詳しい学生が多いということなので具体例を挙げての説明はできるだけその範囲からするよう心がけた。

 文化・社会・歴史というキーワードを説明するために、いわゆるエミネム現象を取り上げた。黒人たちがつくったサブカルチャーであるラップを取り入れることで、大成功を手にした白人ラッパーのエミネム。エミネムから入って、歴史的なコンテクストからアメリカ社会を考えるために、ロックンロールにおけるエルヴィス現象との類似点などをとりあげ、その共通したパターンから何が言えるか、という話をした。

 また、『マトリックス・リローデッド』が来ているので、その関連として昔書いた『マトリックス』に関する論文を日本語にしたもののコピーを作って学生に配った。一人の学生はその場で読んでくれて「めちゃめちゃ面白いです」といった感想をくれた。

その後、此経教授が司会として学生の質問や意見を吸い上げてくれ、それを基にいくつか話をした。その流れの中で、此経教授が考現学の立場からカルチュラル・スタディーズの現代的な位置づけについていろいろと語ってくれ、興味深かった。カルチュラル・スタディーズ的な問題意識に立った論文や研究内容について発表したことはあっても、カルチュラル・スタディーズそのものについて正面からあまり語ったことはなかったのでなかなか得がたい機会だった。

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午前9時20分に、池袋にある東京芸術劇場に行く。本日は、大学でお世話になっている此経啓助教授の講演をビデオ撮影する仕事をいただいたのだ。教授は、学園紛争があった時代に芸術学部文芸学科の助手をされていたが、その後、インドの大学で教鞭を執られてから帰国。インド滞在はのべ6年にも及んだ。帰国後、宗教考現学研究所を設立、文芸学科の非常勤講師を経て、本年度から教授に就任された。


 講演は、宗教考現学研究所発行の新聞 「てらも~で」の購読者、「てらも~での会」向けのイヴェントとして行われているようだが、一般にも公開されている。また、講演は衛星放送スカイパーフェクトTV 216チャンネルでも放送される。


 今回、僕はそのスカイパーフェクトTV用のための映像を撮影することになっていたのである。大学のTAや学外の勉強会でビデオを回すことは、昨年くらいからずいぶん頻度が増して慣れつて来つつあるが、報酬が発生する仕事は初めてだし、それがいきなり衛星放送用の映像ということで、いつもより入念に撮影前のチェックを行った。音声状態を確認するために、ヘッドフォンをつけっぱなしにして撮影したのも始めてであった。



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