2003年7月


『ヴィジュアル・カルチャー入門』

visualculture.jpg  ジョン・A. ウォーカーほか著『ヴィジュアル・カルチャー入門』(岸 文和ほか訳、晃洋書房、2001)を読んだ。

秋以降、留学予定の大学院のカリキュラムにvisual cultureというモジュールが二つある。必修ではないのだが、気になっていた。そこで購入したのがこの本である。

  この本の著者の一人によれば、ここで議論の対象となっているヴィジュアル・カルチャーとは、伝統的な美術史などで対象とされてこなかった芸術・映像文化のことなのだそうだ。

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『ウェブログ入門』

ホリコシ ヒデミほか著『ウェブログ入門』(翔泳社、2003)

必要なところだけ立ち読みするにとどめておこうと思った。しかし、これは是非とも手元に置いておきたいと思わせる内容があちこちに見つかった。結局、購入してしまった。

 ウェブログ初心者の僕としては非常に得るところが多く、レファレンスとして今後も活躍してくれそうな本である。








TRY OUT中

CIMG0001.JPGmoblogを始めた。といっても、カメラ付き携帯を持っていないので普通のデジカメの画像をメールに添付して送っている。単に雰囲気を味わってみたいだけというのが正直なところ。 ともかくTextAmerica ::のサービスを試させてもらっている。今は便宜的にタイトルをakuzawa's moblogにしているけれども、継続利用する場合は変更しようと考えている。






映画鑑賞メモ

最近ビデオやDVDで観た映画。

■Girlfight(2000)
監督・脚本:Karyn Kusama
出演:Michelle Rodriguez、Jaime Tirelli、Santiago Douglas

■Nine Months(1995)
監督: Chris Columbus
出演: Hugh Grant, Julianne Moore

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Dull Weather

We have very long rainy season this year not only in Tokyo but also in whole Japan. To me, normal summers of Tokyo are king of hell. They are very hot and humid. However, this beginning of summer has been still cold and comfortable. We have some rain everyday. People are talking about when this rainy season will end. Some parts of Japan had damages by landslides and it will give bad influences on agriculture and some markets…..

In the afternoon, I went swimming today. I took the picture on my way home. You can see real dull weather…

After coming home. I have received facsimile message from publishing company. They are proofs of my article which I wrote in the beginning of this month. I have to do proofreading from now….


Matrix Reloaded

遅ればせながらシネマ・メディアージュでMatrix Reloadedを観てきた。もう封切り時のような熱狂はすっかり落ち着いた感がある。Matrix Reloadedの劇場はかなり空席が目立つ状況だった。
 その一方で『踊る大走査線2』がレイト・ショウにも関わらず全席埋まった模様。お台場の映画館でレインボウ・ブリッジが封鎖(?)されるのを観たい、という客が結構多いのかもしれない。
 今回のストーリーで、Matrixの全体像が少しずつ明らかになってくる。Matrixはコンピューターのプログラムで、NeoやReloadedにおけるagent Smithは不確定要素であるバグと言ってもいいものらしい。しかし、今回のストーリーは唐突に終わってしまう。クレジット・ロールの後に次のストーリーの予告編があって、それを見てやっと落ち着けるという感じだ。


30・埼玉県民ライフ・イタリアン

本日でとうとう30歳。また、このよき日に(?)引っ越し先への賃貸契約を正式に済ませました。来月中旬に所沢へと引っ越し予定。

この30年間を一区切りとして、今までに過ごした土地を(引っ越し先を含めて)古い順に列記してみる。

群馬県赤城村大阪府羽曳野市埼玉県新座市カリフォルニア州サンディエゴ東京都練馬区ワシントン州プルマン東京都練馬区(再び)→お台場(江東区青海)→埼玉県所沢(引っ越し先)

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『ドナルド・ダックの世界像』

小野 耕世『ドナルド・ダックの世界像』(中央公論新社,1999)を読んだ。

 マンガ評論家の著者が、ドナルド・ダックへの思い入れを素直に語りつつ、そのキャラクター成立の歴史とその後の経過などを追ったもの。

 この本で紹介されている内容を少し深読みすれば、第二次大戦中、プロパガンダ映画に積極的に関わることで、ディズニー・キャラクターの表象は、ナショナリズムと結びついて、成典化を果たしたのではないかと考えられる。正統派のミッキー・マウスではなく、ドナルド・ダックをプロパガンダのアジテーターとして起用したのは、考えてみれば当然のことかもしれない。

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多摩テック

高校時代の友人と三人で多摩テックに行って来た。多摩テックに行くのは初めて。午前中から行って、人手がかなり少なかったので、いろいろなアトラクションを次から次へと体験した。ただ、完全に子供サイズのものもあって、窮屈なものもけっこうあった。ディズニーランドなんかと違って、配線がむき出しでショートしそうな感じがなんだかリアルである。ちょっとした迫力さえ感じさせる。

ほとんどすべてのアトラクションを制覇した後、園内の温泉に入ってリラックス。その後、新宿まで中央線で戻ってインド料理屋で夕食をとってから別れた。

なんだかんだで、この7月に誕生日を迎える僕も含めて、みんな30歳である。高校一年からのつき合いだから、もう15年になる。時の流れるのは早い。


『動物化するポストモダン』

若手批評家の東浩紀による、現代の日本文化をテーマにしたポストモダン論。この著者の本を読んだのは初めてであったが、読みやすく、論理展開がしっかりしている印象を受けた。ここで検討されているのは、個人的には馴染みのあまりないオタク文化というものだが、それぞれに関して丁寧に説明されているので議論についていくことは難しいことではなかった。ジャン・ボードリヤールが唱えたシュミラークル、つまり作品や商品のオリジナルとコピーとの区別が弱くなり、どちらでもない中間形態がさらなる増殖を示し、新たな段階に入ったということが日本のオタクの文化を分析することで見えてくるというのである。それはツリー型世界から、新たな段階であるデータベース型世界へ移行した、というのが基本的な主張である。

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『闇の王子ディズニー』

マーク・エリオット『闇の王子ディズニー(上・下)』(古賀林幸訳、草思社、1994)

ディズニーの生涯を活き活きと描いている。ディズニー社やウォルトの遺族たちの許可と協力を得ていない珍しい本だが、だからこその内容がふんだんに盛りこまれている。この本を読むとウォルトが気分屋で独裁者、ミッキーマウスの生みの親は彼ではなくて仕事仲間のアブ・アイワークスだったことなどがわかる。

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8mile

シネマメディアージュにてパートナーと8mileを観てきた。
白人ラッパーEMINEMの半自伝的映画。そもそもEMINEMの名前を知ったのは、2000年ワシントン州立大への交換留学生時代だった。アメリカ研究の授業でも、何度か話題に上った。僕の手元にあるアルバムは2枚。


Vanilla Ice, Snowなどの白人ラッパーやBeastie Boysなどの白人ラップ・グループはこれまでも音楽シーンに登場してきた。しかし、ここまで鋭くとがったライムを刻む白人ラッパーはいなかった。EMINEMのラップは、なんというか、かなり黒いラップなのだ。EMINEMは、もう既に一つの現象と言っていい。それは、まるでロックン・ロールにおけるエルヴィス・プレスリーそのものである。つまり、黒人によるサブ・カルチャー的な状況にあったロックン・ロールを白人のエルヴィスが取り入れ発信することで、一気にロック自体が人気を博し、メインストリームに合流するようになった一つの現象と酷似しているのだ。


ラップ自体は、徐々にメインストリームに合流しようとしていたが、EMINEMの登場はその流れを加速させ、ラップ・ミュージックをサブ・カルチャー的な位置づけから、一気にメインストリームの音楽シーンにまで押し上げたということが言える。エルヴィスは独特のセクシーな振りつけで不道徳などの誹りを受け、物議を醸した。EMINEMもその歌詞に含まれた攻撃的な内容や、訴訟沙汰を含むスキャンダラスな言動などで物議を引き起こしている。


黒人が培ってきたマイナー文化を白人が取り入れた途端、大受けするという社会構造は今も昔も変わらないようだ。


映画”8 mile”は、ハリウッド映画お得意の、努力を重ねて主人公が成長して成功する、といったものではない。EMINEM演じる白人ラッパーRabbitは家庭環境、仕事環境、恋愛を含めた人間関係、すべて絶望的な状況に追い込まれていく。そこでやっと、何かを自分で見いだしはじめる。最後にクライマックスである勝ち抜きラップ合戦があって、一応の幕引きになる。しかし、なによりも映画全編が終わってから流れ始めるEMINEMの曲、”Lose Yourself”の歌詞の日本語訳の字幕に観客の誰もが釘付けになっていて、その曲が終わるまで席を立とうとする人はいなかった。その歌詞に含まれた飾りのないストレートなメッセージを胸に観客は映画館を後にすることになる。上映中の映画なので、あまり細かいストーリーに触れることは避けるが、すごくための効いた映画だというのが、個人的な感想だ。


『カルチュラル・スタディーズ入門』

著者は、クイーンズランド大学教授で『カルチュラル・スタディーズ』誌の編集人である。英国でのカルチュラル・スタディーズ(以下CSと略す)の発展(発見)やCSの主要な問題意識が紹介されている。結論に「文化を軽蔑したり、経験を構成する権力関係を見落としたり、自分自身の経験を無視することなく現代文化について考察する方法をカルチュラル・スタディーズは学生に与えたのだった(p326)」とあるが、私自身もそういった学生の中の一人であると認めなければならない。CSを祭り上げるのではなく、それが含む問題点もところどころできちんと指摘している。後半は、メディア・スタディーズにいささか重点を置きすぎている感はあるものの全体としてバランスよくまとまっている入門書だと言っていいだろう。


「複製技術の時代における…」

ヴァルター・ベンヤミン「複製技術の時代における芸術作品 1936」『複製技術時代の芸術』(編集解説 佐々木基一,1999)収録pp8~49)を読んだ。

20世紀初期のメディア論の代表作とされているベンヤミンの論文。ここでは、有名なアウラという用語が初めて使用されている。ベンヤミンによれば、アウラとは「どんなに近距離にあっても近づくことのできないユニークな現象」 だという。他の言い方をすれば、一つの作品が持つ歴史的証言力、権威、オリジナルの芸術作品が持つアクチュアリティー、それがアウラということになる。この論文でされている主張は、複製技術が発達することになった今、芸術作品に宿っていたアウラは急速に失われている、ということである。

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『偽装するニッポン』

中川理『偽装するニッポン』(彰国社,1996)を読んだ。

ディズニーランドが日本に持ち込んだポストモダン的な仮構世界。それは、ディズニーランドの閉鎖された環境では、それなりの統一性や総合性を形作っているように見える。

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『ピンポン』

パートナーがレンタルしてきた『ピンポン』を観た。松本 大洋の原作マンガを読んでいないが、おそらくそちらの方がストーリーとしては面白いのだろう、と想像した。この映画はストーリーに十分なためがないのが致命的。主人公の短期間での成長も、あまりにもインスタントかつワンパターンで説得力が感じられなかった。窪塚 洋介は、ハチャメチャな役をやっても知的でクールな役を演じても最終的には形になる俳優だと思う。この作品でも彼の俳優としての魅力は十分に引き出されている。映画全体として、映像の見せ方はうまい。しかし、脚本自体に決定的な問題があると言わねばならない。


『シッピング・ニュース』

幼いときに、父親にある種の虐待を受け、トラウマを抱え、成人しても自分に自信を持つことができなかったクオイル(ケビン・スペイシー)という男の物語。父親にあわやのところで溺死させられそうになった記憶を持つクオイルの人生は、なぜか水と深い関わりがあるように表象されている。妻の溺死もその一つだ。また、妻の死をきっかけに移住したカナダの北東部,ニュー・ファウンドランド島は、紛れもなく水に囲まれた場所である。島について以来、ボートを買うことを進める人々に対する彼の答えは決まって”I’m not a water person.”(あんまり、水が好きじゃないんだよ)というものだった。

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米大学で「白人学」相次ぐ開設

Good Bye Internet .comさんのところで知ったのだが、韓国の 『中央日報』(日本語版) に、タイトルのような記事が紹介されている。実際の記事はこちらを参照。

この記事によれば、「白人学」は英語でWhiteness studyということになるらしい。アメリカ国内白人学講座は約70カ所もあるというから驚きである。個人的にはすごくいい動きだと思っている。マイノリティー側からの一方的な告発、というよりは多面的で双方向的なアプローチがあったほうがいい。この記事で展開されているような白人の自己反省を促すような授業が増えれば、長い時間をかけて権力を持っている白人側の価値観を少しづつ変えていくことができるかもしれない。そんな期待がある。


『ウェブデザイナーになってよかった』

堀田里佳『ウェブデザイナーになってよかった』(エムディエヌコーポレーション,2002)を読んだ。

できるだけ乱読することを自分に課しているので、その一環としての読書。別にウェブデザイナーになろうという野望を持っているわけではないが、近所の図書館で目について面白そうだったので借りて読んでみた。

著者個人の経験を語ることで、ウェブデザイナーにこれから実際になろうとしている人にとっても有用な情報をするような配慮がなされている本である。またウェブ草創期のインターネット・サイトのデザイン状況の変遷に興味がある人にも面白い内容だと思う。個人的には、情報をデザインする上での心構えやユーザビリティに関する具体的な内容がおおいに参考になった。


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