『ブランド戦国時代』

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イメージ文化を理解する上で、その中核を担っているといっても過言ではないブランド構築者側の論理に興味があったのでデイヴィッド・F・ダレッサンドロ『ブランド戦国時代』を読んでみた。

理論的な側面からは語られていないが、実利的にプラクティカルに彼らがどういったことに配慮しながらブランド構築を行っているかが明瞭にわかる内容になっている。読み物としてもなかなか面白く仕上がっていると思う。

以下は、自分用のメモで、一部本文を書き出したり、手短にまとめたりしたもの。



優れたブランドの力は、市場におけるすべての合理的根拠に打ち勝つ

当然ながら、「ブランド」とは消費者が社名を聞いたときに頭に浮かぶもののすべてである

商品の売買において価格だけで勝とうとすれば、価値はめいるような下降線をたどることになる。今日、ほとんどの企業が直面している際限のない競争を考えれば、それも当然である。したがって多くの業界で、抜け目のない商品生産者は自社の商品をブランドに仕立て上げ、プレミアを手に入れようとしている。

消費者は選ぶことに疲れきっている。ブランドが提供するものは、時間の節約、正しいメッセージの発信、アイデンティティーの確立。

新しいブランドは平凡な内容を伝えるのに多少の時間をかけたほうがいい。たとえば、その会社は何をしているのか、消費者はなぜその会社を気にかけるべきなのか、といったことである。

ブランド・メッセージの統制が必要

共感を土台とするブランド

顧客の不安と希望を理解していることを説明する

メッセージの鮮度を保つ。その理由はただじっとしていてはブランドを守れない点にある。

文化のホットスポットは消費者需要調査によっては決して見つからない。

メッセージの一貫性を保つ

一流の広告を作るには、ビジネスの世界にめったにないものが必要となる------勇気である。

セールスマン離れが起きるのには、もっともな理由がある。彼らは消費者の選択肢を狭めようとしてきたからだ。


おきてがみ



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コメント(3)

ブランドと言えば、「名前」も大事ですね。
イメージ文化とはちょっと離れますが、『怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか / 黒川伊保子 / 新潮新書』のリード文を引用します。

「ゴジラ、ガメラ、ガンダム等、男の子の好きなものの名前にはなぜ濁音が含まれるのか。カローラ、カマラ、セドリック等、売れる自動車にC音が多いのはなぜか。キツネがタヌキよりズルそうなのはなぜか。すべての鍵は、脳に潜在的に語りかける『音の力』にあった! 脳科学、物理学、言語学を縦横無尽に駆使して『ことばの音』のサブリミナル効果を明らかにする、まったく新しいことば理論。」

この中で、ブランドの名前を分析している章があります。
おもしろかったですよ。

黒川伊保子さんの基本的な考え方には、某テレビ番組で大雑把に説明していたのを見た記憶があります。子供のお菓子にはP音を使ったものが多い、だとか。なかなか面白いですよね。まだ、本を手にとってはいないのですけれど。

ブランド構築関連で、先日お会いした時に僕が言及した本は阿久津聡と石田茂『ブランド戦略シナリオ』(ダイアモンド社、2002年)で、サブタイトルに「コンテクスト・ブランディング」を謳っています。つまり、ブランドを構築する上での文脈に着目しているわけですが、理論からケース・スタディーまできちんと網羅したバランスのよい内容になっています。お貸ししようかな、と思ったのですが、僕の手元にある本は書き込みや付箋がかなりされていて、読みにくいと思うので、興味があったら図書館などで探してみてください。

僕も『怪獣の名前はなぜ……』、実際に手にとってみようと思っています。情報提供ありがとう。

「怪獣の名前…」は次にお会いした時(すぐだと思いますが…)にお貸しします。

こちらこそ、面白そうな本をご紹介頂いてありがとうございます。至らない僕ですが、これからもご指導よろしくおねがいします。

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