不透明な時代を読み解くためのバイブル 秋山隆平 『情報大爆発』 

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あなたは、現在の不透明な経済・社会状況を展望するためのパラダイムを手に入れたくありませんか?

大きな経済的・社会的な変化が進行中であることをあなたはさまざまな形でひしひしと感じ取っているはずです。

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もちろん自動車や電気産業に代表される製造業の停滞などは十分に予想されていたことです。いわゆる産業構造の変化モデルによって、それは説明できます。

しかし、日本で起こっている雑誌の休刊や大手新聞社の赤字化、アメリカで相次ぐ大手新聞の休刊といったコンテンツ産業の停滞や行き詰まりをどう説明し、理解したらいいのでしょうか。こうした状況は、単純な産業構造の変化モデルだけで説明するのは難しいはずです。理解や説明のためには、新しいパラダイムが必要です。



 『情報大爆発』はそのパラダイムを提供してくれる本だと言っていいでしょう。現在のコンテンツ・ビジネスやメディア空間で起きている変化を洞察した上で、包括的な分析モデルを提示しています。

 AIDMAに続く広告受容分析の新しい分析モデル、AISASの提案者、電通の秋山隆平氏がこの本の著者です。電通で広告制作の最前線を走り、同時に思索を続けてきた筆者の集大成とも思える内容になっています。【参考:フレームワーク収集のススメ <たとえばAIDMAとAISAS>


目次

はじめに
第1章 何が起きているのか
第2章 アテンション・エコノミー
第3章 過剰の経済学
第4章 ネットワークの歴史
第5章 産業革命のパラダイム
第6章 ネットワーク・ダイナミクス
第7章 発信-共振-増幅
第8章 情報過剰時代の消費行動
第9章 クロスメディアをどう考えるか
第10章 アテンション・プログラム
第11章 ペネトレーション・プログラム
第12章 さて、これから
あとがきにかえて・・・深い洞窟の中から


タイトルになっている『情報大爆発』は、情報化社会は既に過ぎ去り、情報過剰社会が到来したことをいささか大げさなものの、象徴的に告げるものと言っていいでしょう。

インターネットやケーブル・テレビなどの登場に象徴されるように、メディアは多様化、多チャンネル化し、個人が消費可能な情報量をとっくに越え、いわば供給過剰状態になっています。

今や個人の注意や関心と言ったアテンションをさまざまなメディアが奪い合う形になっていると言っていいでしょう。かつてはテレビや新聞ラジオなどのマスメディアに集中していた生活者のアテンションは分散しただけでなく、文字通り希少なものとなったのです。

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そうした背景から、コンテンツ・ビジネスは厳しい状況を迎えているわけです。もちろん、筆者が属する広告業界もこのままではいけない。新しいアプローチを模索しなければなりません。

この本を特に評価したいのは、そうした状況をどうやって乗り越えていくかというモデルやプログラムが具体的に筆者から提案されている点です。

今起こっているメディア状況のみならず、今後の社会や経済状況を展望するヒントに満ちた内容になっているのがこの『情報大爆発』です。


情報大爆発―コミュニケーション・デザインはどう変わるか
秋山 隆平
宣伝会議
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あなたにとっても、手元に置いて何度も読み返すべき本の一つになるかもしれません。


おきてがみ



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