広報・PR

広報について完全なる無知・無理解の歴史を告白

「広報って実際、どんな仕事をしているのですか?」

そう尋ねられることは少なくありません。

今でこそ、企業の広報を担当してきた経験からすらすらと答えられますが、
実際、阿久澤自身、過去を振り返るとまったく無知で理解していませんでした。

その存在さえ知らなかった時代

たとえば、2000年ワシントン州立大学留学中に、
同じ寮のアメリカ人の友人ジョシュと食事をしていたときのこと。

阿久澤「ジョシュ、君の専攻って何だったっけ?」

友人「Public Relations(広報)だよ」

阿久澤「Public Relations?(公的な関係性?←誤訳) 将来どんな仕事をすることに役立つ専攻なんだい?」

ジョシュ「いろんな企業や組織に広報担当者がいたり、広報担当の部署があってね、その企業や組織のコミュニケーション活動全般をコントロールする仕事なんだ」

阿久澤「企業や組織のコミュニケーション活動全般をコントロール……?」

ジョシュ「ほら、報道発表をしたり、プレスリリースをだしたり、投資家向けの情報を公開したり……」

阿久澤「……なるほど、たとえばホワイトハウスの報道官とか?」

ジョシュ「まあ、報道官もPublic Relations担当者だね……僕がなりたいのは民間企業のPublic Relations担当者だけど」

そんなやりとりがありました。

とはいえ、当時Public Relationsの一般的な日本語訳が「広報」であること自体、ピンときていませんでした。だからこそPublic Relationsに関する話題を再度彼に持ち出すことはありませんでした。

今考えると、もったいないことですが。

おわりに

実際、広報に興味を持ち、その意味を理解するようになったのは、日本帰国後、今度はイギリスの大学院へ留学し、さらに帰国して大学の助手になってからのことでした。

といったわけで、若い頃から広報の仕事に就こう!と決めていたわけではありません。

その後、いくつかの偶然が重なって、広報の仕事は面白い、自分のモノだ!と思うようになっていくわけです。

長くなるので、それはまた後ほど書くことにします。

ピックアップ記事

  1. ストーリーは「心」を動かすための演出
  2. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  3. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  4. 日常のコミュニケーションにストーリーを!

関連記事

  1. 広報・PR

    Powerpointと向きあう

    36回目の誕生日。限りなく普通の一日。会社では、提案書の大幅修正が…

  2. 広報・PR

    二度目のプレスリリース配信、音楽プロモーション企画の進展

    二度目のプレスリリースを配信。今回配信したのは、特許関連のプレスリリ…

  3. 広報・PR

    企画力

     音楽プロモーション関係のビジネスが急速に動き出している。 単独…

  4. 広報・PR

    取材、カタログ制作、仮説の重要性

     午前中から正午にかけて先日のプレスリリース(関連記事)を読んでくれ…

  5. 運営者情報

    Markezineにインタビュー記事が掲載されました

    所属企業の広報担当者として応じたインタビューが記事となって公開されまし…

  6. 広報・PR

    仕事のダイナミズムを感じた一日

     プレスリリース発信の準備が整う。 プレスリリースの推敲作業 …

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 読書と出版

    『下流社会』
  2. イギリス大学院留学

    Vanley Burke現る
  3. イギリス大学院留学

    イギリスの天気
  4. ストーリー思考

    ビジネス書が苦手な人に!楽しみながら学べるストーリー仕立てのおすすめビジネス書1…
  5. デザイン

    文章を積極的に図で補う
PAGE TOP